
奥日光湯川とは
奥日光湯川は、標高約1,478mに位置する湯ノ湖から流れ出し、湯滝を経て戦場ヶ原を流れる、奥日光を代表する清流です。
湯滝から戦場ヶ原を抜け、竜頭ノ滝へと続く流れは、周囲を豊かな森林や湿原に囲まれ、四季折々の美しい自然を楽しむことができます。
また湯川は、日本におけるフライフィッシングの歴史と深い関わりを持つ川としても知られています。古くからマス釣りが楽しまれてきた歴史あるフィールドで、現在でも多くのフライ・ルアーフィッシングファンが訪れます。
自然繁殖したブルックトラウトに出会える川
湯川はキャッチ&リリースの釣り場となっており、釣った魚は再放流するルールとなっています。
そして、湯川最大の魅力の一つが、川の中で自然繁殖を繰り返しているブルックトラウト(カワマス)を狙えることです。
放流された魚を釣るだけの釣り場とは異なり、湯川ではこの川で生まれ、この川の流れの中で育ったブルックトラウトとの出会いを楽しむことができます。
自然の中で育ったブルックトラウトは、一尾一尾模様や色合いが異なります。緑や黄色、赤などが入り混じった美しい魚体は湯川の景観にもよく映え、季節によってはさらに鮮やかな婚姻色を見せてくれます。
サイズだけではなく、魚そのものの美しさを楽しめることも湯川の釣りの大きな魅力です。
ブルックトラウトのほかにもホンマスやニジマスなどが生息しており、それぞれ異なる魚との出会いを楽しむことができます。
奥日光の自然そのものを楽しめる釣り場
湯川の魅力は、魚を釣ることだけではありません。
木々に囲まれた静かな流れ、戦場ヶ原を望みながら竿を振る開放感、季節によって変化する水生昆虫や魚の動きなど、奥日光の自然そのものを感じながら釣りができることも大きな魅力です。
川幅は比較的狭く、倒木や流木、深み、流れ込み、瀬など、変化に富んだポイントが続きます。
一見すると何もいないような小さなポイントにもブルックトラウトが潜んでいることがあり、「どこに魚が付いているのか」を考えながら一つ一つポイントを探っていく面白さがあります。
特にシーズン前半の5月から6月頃は水生昆虫の動きも活発になり、湯川らしい釣りを楽しみやすい時期です。
一方、夏から秋にかけては水温や水量、魚の付き場なども変化するため、季節やその日の状況に合わせた攻略が必要になります。
同じ湯川でも、湯滝周辺や戦場ヶ原周辺など、場所によって川幅や流れ、水深、周囲の景色は大きく異なります。そのため、それぞれのポイントの特徴を知ることも釣果への近道になります。
この「奥日光湯川の釣り完全ガイド」では、初めて湯川を訪れる方にも分かりやすいように、
・湯川の釣りポイント
・季節ごとの釣果傾向
・フライ・ルアーでの攻略法
・おすすめタックル
・釣魚券や釣りのルール
・キャッチ&リリースについて
・駐車場やアクセス
・現地で釣りをする際の注意点
などを詳しく紹介していきます。
奥日光の大自然の中を流れる湯川。
この川で生まれ育った美しいブルックトラウトとの出会いを楽しみながら、湯川ならではのトラウトフィッシングをぜひ楽しんでください。
湯川の特徴
湯川は、大きな川とは違い、比較的川幅が狭く、魚との距離が近いことが特徴です。
川の中には倒木や流木、岩、深み、流れ込みなどが数多くあり、変化に富んだポイントが続きます。一見すると何もいないような小さな場所でも魚が付いていることがあり、ポイントを一つ一つ丁寧に探っていくのが湯川の釣りの面白さです。
ブルックトラウト(カワマス)が湯川の主役
湯川を代表する魚が、ブルックトラウト(カワマス)です。
倒木の陰や流れの脇、少し深くなった場所などに魚が付いていることが多く、「どこに魚がいるのか」を考えながら釣っていく楽しさがあります。
ルアーでもフライでも狙うことができ、湯川ならではの美しいブルックトラウトとの出会いは、この川の大きな魅力の一つです。
ポイントによって川の表情が大きく変わる
湯川は、場所によって流れや川幅、水深、周囲の景色が大きく変化します。
流れの速い場所もあれば、ゆったりとした流れや深みもあり、倒木や流木が複雑に入り組んだポイントもあります。
そのため、一日を通して同じ釣り方を続けるよりも、ポイントに合わせてルアーやフライ、狙い方を変えていくことが釣果につながります。
季節によって釣り方も変化
湯川では、シーズンを通して同じ場所、同じ釣り方で釣れるわけではありません。
特に5月から6月頃は湯川の釣りを楽しみやすい時期ですが、その後は水温や水量、水生昆虫の状況などによって魚の付き場も変化していきます。
その日の水量や流れを見ながら、「今日はどこに魚が付いているのか」を探すことも湯川攻略の重要なポイントです。

奥日光の自然の中で楽しむ渓流釣り
そして湯川最大の特徴ともいえるのが、そのロケーションです。
森林の中を流れる区間から戦場ヶ原の湿原を流れる区間まで、奥日光ならではの自然を間近に感じながら釣りを楽しむことができます。
魚を釣ることはもちろんですが、川を歩き、景色を眺めながら次のポイントを探していく時間そのものが、湯川の釣りの魅力です。
湯川で釣れる魚
湯川では、ブルックトラウト(カワマス)を中心に、レインボートラウト(ニジマス)やホンマスなどを狙うことができます。
魚種によって付き場や引き、魚体の美しさも異なり、それぞれ違った魅力があります。
ブルックトラウト(カワマス)
湯川を代表する魚が、ブルックトラウト(カワマス)です。
湯川では自然繁殖を繰り返しており、この川で生まれ育った美しいブルックトラウトを釣ることができます。
背中には特徴的な虫食い模様があり、体側には黄色い斑点や、青い縁取りのある朱点が見られます。個体によって模様や色合いが異なり、季節によってはさらに鮮やかな婚姻色を見せる魚もいます。
倒木や流木の陰、流れの脇、深みなどに付いていることが多く、小さなポイントにも魚が潜んでいるため、一か所ずつ丁寧に探っていくのが湯川のブルックトラウト釣りの面白さです。
サイズだけを追いかけるのではなく、一尾一尾異なる魚体の美しさを楽しめることも、湯川ならではの魅力です。




レインボートラウト(ニジマス)
レインボートラウト(ニジマス)も、湯川で狙うことのできる代表的な魚の一つです。
ブルックトラウトと比べて大型になる個体も多く、ヒットした後の力強い引きが魅力です。
ときには50cmを超える大型のレインボートラウトに出会えることもあり、思わぬ大物とのやり取りを楽しめるのも湯川の魅力の一つです。
流れのある場所や深みなどに付いていることがあり、良型になるほど走りも強く、フライ・ルアーともにスリリングなやり取りを楽しむことができます。
ブルックトラウトを狙っている最中に大型のレインボートラウトが突然ヒットすることもあり、油断のできない楽しさがあります。



ホンマス
ホンマスも湯川で釣ることのできる魚の一つです。
銀色を基調とした魚体のほか、個体によっては体側にパーマークや朱色の斑点が見られることがあります。
その姿からヤマメやアマゴと間違えられることもありますが、湯川にはヤマメやアマゴは生息していません。
流れの中を泳ぐ力も強く、ヒットすると素早く走るため、サイズ以上に引きを楽しめることもあります。
季節が進むと魚体の色合いが変化する個体も見られ、秋には美しい婚姻色をまとったホンマスに出会えることもあります。
ブルックトラウトやレインボートラウトとは違った魚体や引きを楽しめる、湯川ならではのターゲットの一つです。

湯川のポイント紹介
湯川は、湯滝から竜頭ノ滝上流までの間で、場所によって川幅や流れ、水深、周囲の景観が大きく変化します。
日本の渓流らしい区間から、戦場ヶ原を流れる穏やかな区間、岩盤と小さな滝が続く区間まで、同じ川とは思えないほどさまざまな表情を見せてくれます。
ここでは、湯川を区間ごとに分けて、それぞれの特徴を紹介します。

湯滝から小滝
湯川の中でも、日本の一般的な渓流に近い雰囲気を持つ区間です。
流れに変化があり、倒木や流れ込み、深みなどポイントも多く、湯川の中では特に魚影が濃い区間です。シーズンを通して比較的安定して魚を狙うことができます。
その分、釣り人も多く、特に湯滝下は人気のポイントです。シーズン中は常にと言っていいほど釣り人が入っており、休日などは早い時間から多くの釣り人で賑わいます。
初めて湯川を訪れる方にも比較的分かりやすい区間ですが、先行者がいる場合は無理に入らず、十分な間隔を取って釣りを楽しみましょう。


小滝から小田代橋
湯滝から小滝までの区間と比べると周囲が開け、フライロッドを振りやすくなります。
川は平瀬が多く、比較的穏やかな流れが続くのが特徴です。
後方のスペースを取りやすい場所も多いため、フライフィッシングを楽しみやすい区間の一つです。


小田代橋から泉門池周辺
この区間では、場所によって岸から川までの高低差があります。
そのため、川の中央だけを見るのではなく、岸際のえぐれや流れの際などを丁寧に狙うことがポイントになります。
足元近くに魚が付いていることもあるため、川に近づく前から岸際を意識して狙うとよいでしょう。



泉門池合流付近から下流約500m(禁漁区)
泉門池合流付近から下流約500mの区間は、戦場ヶ原の湿原保護のため立ち入り禁止となっています。
この区間は通年禁漁区です。
現地には看板が設置されていますので、必ず案内に従い、立ち入らないようにしてください。

禁漁区から青木橋
禁漁区を抜けた先から青木橋までの区間は、川岸にホザキシモツケ等が群生しています。
場所によっては川まで近づくこと自体が難しく、釣り人の姿も比較的少ない区間です。
川幅は細く、水深のある場所も多いため、上流部とはまた違った雰囲気があります。
人が入りにくい場所ではありますが、その分、無理に川へ近づこうとせず、足元や周囲の植生に十分注意する必要があります。



青木橋からヤツモモウラ
青木橋周辺は遊歩道から釣り場までの距離が比較的近く、川にも入りやすい場所です。
しかし、下流へ進むにつれて戦場ヶ原の湿地帯を横切るようになるため、川へ近づきにくい場所が増えていきます。
一見すると近くに川が見えていても、湿地や植生によって直接近づけない場所がありますので、決められたルートや現地の状況を確認しながら移動する必要があります。
ヤツモモウラから赤沼
湯川の中でも特に独特の雰囲気を持つ区間です。
流れは穏やかで、英国のチョークストリームを思わせるような景観が広がります。
フライフィッシャーから特に人気が高い区間ですが、流れが穏やかなため魚から釣り人の姿も見えやすく、決して簡単な釣り場ではありません。
水面をよく観察し、ライズを見つけて魚の動きを読みながらフライを流す釣りは、この区間ならではの醍醐味です。
静かな流れの中で魚との駆け引きを楽しみたい方には、ぜひ挑戦してほしい区間です。



赤沼から石楠花橋
赤沼から下流へ進むにつれて、湯川の流れは次第に速くなっていきます。
上流の戦場ヶ原らしい穏やかな流れから徐々に渓流らしさが増し、石楠花橋周辺まで来ると川底や周囲に岩盤が目立つようになります。
区間の中でも流れや地形の変化が大きく、ポイントごとに狙い方を変えていく必要があります。



石楠花橋から温泉パイプ
石楠花橋から下流は、それまでの湯川とは全く異なる渓相になります。
川は岩盤の上を流れ、小さな滝や落ち込みが次々と現れる、非常に変化に富んだ区間です。
深みや落ち込みなど魚が付きそうなポイントも多く、湯川の中でも大型の魚が釣れる印象が強い区間です。
竜頭ノ滝上流にある、湯川を横断する温泉パイプまでが釣りのできる区間となります。



湯川は、わずかな距離の中でも川の表情が大きく変化します。
魚影の濃い湯滝周辺、フライを振りやすい小田代橋周辺、静かなライズの釣りを楽しめる赤沼周辺、岩盤と落ち込みが続く石楠花橋下流など、それぞれの区間に違った魅力があります。
その日の水量や天候、釣り方に合わせて区間を選ぶことも、湯川を楽しむ大きなポイントです。
湯川の釣期・釣魚券・釣りのルール
湯川で釣りを楽しむには、釣魚券の購入と、キャッチ&リリースをはじめとしたルールを守る必要があります。
奥日光の貴重な自然環境と魚を守りながら、気持ちよく釣りを楽しむためにも、釣行前に必ず確認しておきましょう。
湯川の釣期
2026年の湯川の釣期は、
5月1日~9月30日
です。
釣魚時間は、解禁日を除き日の出から日没までとなっています。解禁日の5月1日は、5:00~17:00までです。
湯川の釣魚料金
2026年の湯川の釣魚料金は次の通りです。
5月1日(解禁日)
大人1日券 3,000円
5月2日~9月30日
大人1日券 2,000円
午後券 1,500円
小中高生は1日500円で、中学生・高校生は学生証または生徒手帳などの提示が必要です。午後券は当日の正午から販売されます。
釣魚券の販売所
湯川の釣魚券は、主に次の場所で購入できます。
・湯ノ湖釣り事務所:販売時間6:30~17:00
・赤沼茶屋:販売時間6:00~17:00
・湯滝レストハウス:販売時間9:00~16:00
販売所によって営業時間が異なりますので、早朝から釣りをする場合には事前に確認しておくと安心です。
また、釣魚券販売所が開く前に釣りをする場合は、釣り場で監視員から釣魚券を購入することになります。現場販売は1日券のみとなり、通常料金に加えて手数料500円が必要です。小中高生券の手数料は300円です。
湯川はキャッチ&リリース河川
湯川は、全区間キャッチ&リリースとなっています。
釣った魚を持ち帰ることはできません。また、「ビク」や「クーラーボックス」の持ち込みも禁止されています。
自然繁殖したブルックトラウトをはじめとする魚たちを守り、これからも湯川で釣りを楽しんでいくための大切なルールです。
釣った魚はできるだけ優しく扱い、速やかに川へ戻すようにしましょう。
竿は1人1本
湯川で使用できる竿は、1人1本までです。
フライ・ルアーともに、このルールを守って釣りを楽しんでください。
立入禁止区域に注意
湯川には、戦場ヶ原の湿原を保護するための立入禁止区域があります。
現地には立入禁止を示す標識が設置されていますので、必ず表示に従ってください。また、湿地帯を踏み荒らさないよう十分な注意が必要です。
釣りができる区間についても決められており、遊歩道や木道、橋の上からの釣りは禁止されています。
詳しい場所については、先ほど紹介した「湯川フィールドマップ」で確認してください。
その他の主なルール
湯ノ湖・湯川共通のルールとして、魚の持ち込み、サビキ仕掛け・枝針仕掛け・撒き餌・寄せ餌・活きた魚の使用は禁止されています。
また、釣魚券は帽子や肩、背中など、監視員から見える場所に付けてください。
キャストする際には周囲の安全を確認し、木の枝などに釣り糸や釣り針を残さないようにしましょう。草木や川虫などの採取も禁止されています。
奥日光・戦場ヶ原は貴重な自然が残る国立公園です。
ルールとマナーを守り、美しい湯川の自然と魚を次の世代へ残していきましょう。
湯川のおすすめタックル
湯川は川幅の狭い場所や周囲に木々の多い場所が多く、広い川のような遠投はほとんど必要ありません。
むしろ、倒木や岸際、流れの筋など、狙ったポイントへ正確にフライやルアーを送り込める取り回しの良いタックルがおすすめです。
フライフィッシングのタックル
湯川では、3番から4番程度のロッドが扱いやすくおすすめです。
ロッドの長さは7~8フィート前後を目安にすると、木々に囲まれた上流部でも取り回しやすく、戦場ヶ原の開けた区間にも対応できます。
ラインは、ロッドに合わせたフローティングラインが基本です。
リーダーは9フィート前後を基本に、ポイントや魚の警戒心に合わせて長さを調整するとよいでしょう。
戦場ヶ原の穏やかな流れでは魚に警戒されやすいため、少し長めのリーダーを使用することで自然にフライを流しやすくなります。
一方、湯滝から小滝周辺のように木々や倒木が多い場所では、長すぎるリーダーは扱いにくくなるため、ポイントに合わせて調整してください。
季節ごとのおすすめフライ
湯川では、季節によって水温や水生昆虫の状況が変化するため、その時期に合ったフライを選ぶことが重要です。
5月 低水温期はニンフが有効
5月はまだ水温が低く、魚が水面を強く意識する場面も少ないため、ドライフライよりもニンフに分がある季節です。
ヘアーズイヤーニンフやフェザントテイルなどのニンフを使い、流れの緩い場所や深み、瀬の脇などを丁寧に探っていくとよいでしょう。
解禁直後は魚が水中の餌を意識していることも多いため、まずは水面下を狙う釣りを基本に考えるのがおすすめです。
6月 本格的なドライフライシーズン
6月に入ると水温も上がり、水生昆虫の活動が活発になって、本格的なドライフライシーズンを迎えます。
6月初旬にはヒゲナガのハッチやメイフライのハッチが見られ、魚が水面を強く意識するようになります。
ヒゲナガを意識する場合には、大きめのエルクヘアーカディスなどが使いやすく、メイフライのハッチが見られるときには、その姿を意識したドライフライを選ぶとよいでしょう。
水面を観察してライズを見つけ、その日に出ている虫に合わせてフライを選ぶことが、6月の湯川を楽しむ大きなポイントです。
7月以降 テレストリアルの季節
7月に入ると、水生昆虫だけでなく陸生昆虫も魚の重要な餌になります。
この時期からは、アントやビートルなどのテレストリアル系フライが活躍します。
チェルノブイリなどのフォームフライを使う方も多く、大きいフライは釣果も上がってます。
草木が川岸まで茂る湯川では、陸上から落ちてくる昆虫を魚が意識していることも多く、岸際や草木の下などを狙うのも効果的です。
夏の湯川では、水生昆虫だけにこだわらず、周囲の草木や飛んでいる虫にも目を向けながらフライを選んでみてください。
ルアーフィッシングのタックル
ルアーロッドは、5~6フィート前後のUL(ウルトラライト)クラスが扱いやすいでしょう。
湯川では遠投よりも、倒木の際や流れの筋などへ正確にキャストすることが重要です。
短めで取り回しの良いロッドは、周囲に木々の多い湯滝周辺や、狭いポイントを狙う場合にも使いやすくなります。
リールは1000~2000番程度の小型スピニングリールで十分対応できます。
ラインは扱いやすさを重視
ラインはナイロン3~5lb程度が使いやすく、湯川のような小規模河川との相性も良いでしょう。
ナイロンラインは扱いやすく、適度な伸びがあるため、近距離で魚が掛かった場合にもバラシを抑えやすい特徴があります。
PEラインを使用する場合には0.4~0.6号程度を目安にし、先端にフロロカーボンやナイロンのリーダーを接続します。
ルアーは小型ミノーやスプーンが中心
湯川では、小型のミノーやスプーンなどが使いやすいルアーです。
川幅が狭いため大きなルアーを遠投する必要はなく、狙った場所へ正確にキャストし、魚の前へルアーを送り込むことが重要になります。
ミノーでは流れの中や倒木周辺を狙い、スプーンでは平瀬や少し深さのある場所など、ポイントに合わせて使い分けるとよいでしょう。
ルアーの大きさや重さは、水深や流れの速さに合わせて選びます。
ルアーについては下のリンクからどうぞ!

ウェーダーと足元の装備も重要
湯川では川沿いを歩いたり、水辺へ近づいたりする場面も多いため、釣具だけでなく足元の装備も重要です。
滑りやすい場所もありますので、グリップ力のあるウェーディングシューズを使用すると安心です。
また、戦場ヶ原周辺では湿地や植生を保護するため、むやみに川へ入ったり、湿地を踏み荒らしたりしないようにしてください。
湯川では軽くて取り回しの良いタックルがおすすめ
湯川の釣りでは、遠投性能やパワーよりも、狙った場所へ正確にキャストできることが重要です。
フライ・ルアーともに軽くて取り回しの良いタックルを使い、川幅や周囲の木々、流れの速さなど、そのポイントに合わせて釣り方を変えていきましょう。
特に湯川では歩いてポイントを移動することも多いため、必要以上に荷物を増やさず、身軽な装備で釣りを楽しむのがおすすめです。
湯川へのアクセス・駐車場
湯川は奥日光の戦場ヶ原を流れており、国道120号沿いから各ポイントへアクセスできます。
釣り場は湯滝から温泉パイプまで長い区間にわたるため、狙うポイントによって利用する駐車場を変えると便利です。
湯滝周辺(上流部)で釣りをする場合
湯滝から小滝、小田代橋方面を釣る場合は、湯滝の有料駐車場を利用すると便利です。
普通車の駐車料金は500円です。
湯滝レストハウスでは湯川の釣魚券も販売されているため、釣魚券を購入してそのまま上流部へ入ることができます。
湯滝から小滝にかけては湯川の中でも人気の高い区間なので、休日やシーズン前半は早い時間から釣り人が入ることがあります。
赤沼周辺(中流部)で釣りをする場合
青木橋から赤沼周辺など、中流部を釣る場合は、県営赤沼園地駐車場を利用すると便利です。
駐車料金は500円です。
赤沼茶屋でも湯川の釣魚券を購入できます。
また、三本松駐車場は無料で利用できますので、状況に応じて使い分けるとよいでしょう。
戦場ヶ原周辺では、駐車場から釣り場まで歩く場所も多いため、歩きやすい服装や履物での釣行がおすすめです。


温泉パイプ周辺(下流部)で釣りをする場合
石楠花橋から温泉パイプ周辺など、下流部を釣る場合は、竜頭ノ滝上の無料駐車場を利用すると便利です。
この周辺は、赤沼側から歩いて入るよりも、下流部だけを狙う場合にはアクセスしやすい駐車場所です。
石楠花橋から温泉パイプまでは、岩盤や落ち込み、小さな滝などが続く渓流らしい区間なので、ルアーフィッシングを中心に楽しみたい方にも利用しやすいエリアです。
戦場ヶ原では徒歩移動が基本
湯川の釣りでは、車を降りてから遊歩道を歩いてポイントへ向かう場所が多くあります。
フィールドマップや現地の標識を確認し、決められたルートから釣り場へ向かってください。
一般車両が入れない道路があります
中禅寺湖千手が浜へのアクセス道路は、一般車両の通行が禁止されている道路です。
入口にゲートがありますので現地の標識に従ってください。
また、湿原保護のため立入禁止となっている場所もあります。遊歩道や決められたルートから外れて湿地へ入らないよう注意してください。
狙う区間に合わせて駐車場を選ぶ
湯川は釣り場が長いため、一日ですべての区間を釣ろうとするよりも、狙うエリアをある程度決めてから入るのがおすすめです。
上流部なら「湯滝駐車場」、中流部なら「県営赤沼園地駐車場」または「三本松駐車場」、下流部なら「竜頭ノ滝上の無料駐車場」と使い分けると、効率よく釣りを楽しめます。
釣行前には「湯川フィールドマップ」で釣りたい区間、駐車場、入口、立入禁止区域などを確認してから出発してください。
湯川で釣りをする際の服装・持ち物・注意点
湯川は標高の高い奥日光にあり、平地とは気温や天候が大きく異なることがあります。
朝夕は冷え込むことも多く、晴れていても急に雨が降ったり、夏には雷が発生したりすることがあります。
釣行の際は、天候の変化に対応できる服装と装備を準備しておきましょう。
朝夕の冷え込みに備えた服装を
湯川では、春や秋はもちろん、夏でも朝夕に肌寒く感じることがあります。
薄手の防寒着やウインドブレーカーなど、気温に合わせて脱ぎ着できる服装がおすすめです。
特に5月の解禁直後や9月後半は気温が低くなることもあるため、平地より一枚多めに準備しておくと安心です。
レインウェアは必ず用意
奥日光では天候が変わりやすいため、晴れ予報の日でもレインウェアを持っておくことをおすすめします。
釣り場によっては駐車場まで距離があり、急な雨でもすぐに車へ戻れない場合があります。
雨具は簡易的なものよりも、両手を自由に使える上下セパレートタイプが釣りには便利です。
ウェーダー・ウェーディングシューズ
湯川では岸から釣れる場所も多いですが、ポイントによっては水辺へ近づいたり、川へ入ったりする場面もあります。
ウェーダーを使用する場合は、滑りにくいウェーディングシューズを合わせると安心です。
岩盤や濡れた石、木の根などは非常に滑りやすいため、足元には十分注意してください。
また、戦場ヶ原の湿地は自然保護の対象となっています。魚を狙うために湿地へ踏み込んだり、植物を踏み荒らしたりしないようにしてください。
熊対策も忘れずに
奥日光にはツキノワグマが生息しており、湯川周辺でも目撃されることがあります。
熊鈴など音の出るものを携帯し、自分の存在を知らせながら移動するようにしてください。
特に早朝や夕方は周囲への注意が必要です。人の少ない区間では、周囲の様子を確認しながら行動しましょう。
また、夕方遅くまで釣りを続けるのは避け、できるだけ明るいうちに駐車場や安全な場所へ戻ることをおすすめします。
釣りに夢中になっていると時間を忘れがちですが、日没が近づいたら早めに釣りを切り上げることも大切です。
6月は特にヌカカ対策を
湯川では春から夏にかけて虫が多くなりますが、特に6月頃はヌカカが多くなります。
ヌカカは非常に小さく、気付かないうちに刺されることもありますので、虫よけ対策をしておくことをおすすめします。
長袖・長ズボンを基本にし、首元や手首、足首など、肌の露出をできるだけ少なくすると安心です。
虫よけスプレーなども用意し、特に朝夕や湿気の多い日はしっかり対策してから釣りを楽しんでください。
偏光グラスがあると便利
偏光グラスは、水面の反射を抑えて水中を見やすくしてくれるため、湯川では非常に便利です。
魚の姿やライズ、流れの変化、沈んでいる倒木などを確認しやすくなります。
また、フライやルアー、釣り針から目を保護する意味でもおすすめの装備です。
飲み物や食べ物も準備しておく
戦場ヶ原の中へ入ると、すぐに飲み物や食べ物を購入できる場所はありません。
長時間釣りをする場合は、水分や昼食、簡単な行動食などをあらかじめ用意しておきましょう。
特に夏場は、涼しい奥日光でも水分補給を忘れないようにしてください。
雷が鳴ったら釣りを中止する
夏の奥日光では、午後を中心に雷が発生することがあります。
釣り竿は長く、雷が発生している状況では危険ですので、雷が近づいていると感じた場合は釣りを続けず、安全な場所へ避難してください。
遠くで雷鳴が聞こえた段階で、早めに釣りを切り上げて移動することが大切です。
必要以上の荷物は持たない
湯川では、釣り場まで遊歩道を歩いたり、ポイントを移動しながら釣ったりすることが多くあります。
必要以上に道具を持つよりも、その日に使うフライやルアー、予備のライン、飲み物などを必要最低限にまとめておくと移動が楽になります。
両手を空けられるフィッシングベストやバッグを使うのもおすすめです。
奥日光の自然を大切に
湯川は、戦場ヶ原をはじめとした貴重な自然の中を流れる川です。
釣り糸やルアー、フライなどを釣り場に残さず、ゴミは必ず持ち帰りましょう。
植物を踏み荒らさない、立入禁止区域へ入らないなど、自然環境への配慮も忘れずに釣りを楽しんでください。
防寒、雨対策、足元の装備、熊対策、虫対策、雷への備えなどをしっかり準備しておくことで、湯川の釣りをより安全で快適に楽しむことができます。
湯川のよくある質問(FAQ)
- 湯川は初心者でも釣れますか?
-
湯川は初心者の方でも楽しめますが、区間によって釣りやすさが異なります。
初めて訪れる場合は、魚影が濃くポイントの変化も分かりやすい湯滝から小田代橋までの区間がおすすめです。
一方、戦場ヶ原の穏やかな流れは魚に警戒されやすく、ライズや流れを見ながら釣る必要があるため、少し難易度が上がります。
- フライとルアー、どちらがおすすめですか?
-
どちらでも楽しめます。
フライフィッシングなら、湯滝から小田代橋、青木橋から赤沼までの区間がおすすめです。
ルアーフィッシングなら、湯滝から小田代橋、赤沼から温泉パイプまでの区間がおすすめです。
特に戦場ヶ原の穏やかな流れでは、ライズを探して狙うフライフィッシングが湯川らしい楽しみ方です。
- 一番おすすめの時期はいつですか?
-
特におすすめなのは5月から6月です。
5月は解禁直後で魚の反応もよく、ブルックトラウトを中心に安定した釣果が期待できます。
6月に入ると水生昆虫の活動が活発になり、本格的なドライフライシーズンを迎えます。
また、ズミやクリンソウ、ワタスゲなどの花も楽しめ、釣りと奥日光の自然を同時に楽しめる時期です。
- どの区間が一番魚影が濃いですか?
-
湯川の中では、湯滝から小滝までの区間が特に魚影の濃いエリアです。
流れ、深み、倒木、流れ込みなど変化に富んだポイントが多く、シーズンを通して魚を狙いやすい区間です。
その分、釣り人も多く、特に湯滝下は人気の高いポイントです。
- ウェーダーは必要ですか?
-
必ず必要というわけではありませんが、持っていると便利です。
岸から十分狙える場所も多くありますが、水辺へ近づいたり、ポイントによっては川へ入る場面もあります。
使用する場合は、滑りにくいウェーディングシューズも合わせて用意することをおすすめします。
なお、戦場ヶ原の湿地へむやみに立ち入ることはできませんので、自然環境を傷めないよう注意してください。
- 釣った魚は持ち帰れますか?
-
持ち帰ることはできません。
湯川はキャッチ&リリース河川となっており、釣った魚は再放流するルールです。
また、ビクやクーラーボックスの持ち込みも禁止されています。
- 早朝から釣りはできますか?
-
できます。
解禁日を除き、湯川は日の出から日没まで釣りができます。
ただし、釣魚券販売所が開いていない時間帯に釣りをする場合は、現場監視員から釣魚券を購入することになりますので、現場取り扱い手数料別途500円(小中高生300円)が加算されます。
なお早朝は熊への注意も必要です。熊鈴などを携帯し、周囲の様子を確認しながら行動してください。
- 釣魚券はどこで購入できますか?
-
主な販売所は、湯ノ湖釣り事務所、赤沼茶屋、湯滝レストハウスです。
早朝など販売所が開いていない時間帯には、釣り場で監視員から購入することもできますが、現場販売では手数料が加算されます。
- 駐車場はありますか?
-
あります。
上流部を釣る場合は湯滝の有料駐車場、中流部は県営赤沼園地有料駐車場や三本松駐車場、下流部は竜頭ノ滝上の無料駐車場を利用すると便利です。
狙う区間に合わせて駐車場を使い分けると、効率よく釣りを楽しめます。
- 熊は出ますか?
-
奥日光にはツキノワグマが生息しており、湯川周辺でも目撃されることがあります。
特に早朝や夕方は注意が必要です。
熊鈴などを携帯し、人の少ない場所では周囲を確認しながら行動しましょう。
また、夕方遅くまで釣りを続けず、できるだけ明るいうちに駐車場へ戻ることをおすすめします。
- 虫は多いですか?
-
春から夏にかけて虫が多くなります。
特に6月はヌカカが多くなるため、しっかりと対策しましょう。
長袖・長ズボンを基本にし、首元や手首、足首などの肌の露出を少なくすると安心です。
虫よけスプレーなども用意しておくとよいでしょう。
- 雨の日でも釣りはできますか?
-
雨でも釣りはできますが、天候や水量の変化には十分注意してください。
奥日光では急に天候が変わることもありますので、レインウェアを用意しておくことをおすすめします。
また、雷が聞こえた場合は釣りを続けず、早めに安全な場所へ避難してください。
- 子どもでも釣りはできますか?
-
できますが、足場や川の流れには十分注意が必要です。
湯川には滑りやすい場所や、岸から川まで高低差のある場所もあります。
必ず大人が付き添い、安全な場所を選んで釣りを楽しんでください。
また、小中高生用の釣魚券も用意されています。1人500円
- エサ釣りはできますか?
-
エサ釣りは可能ですが、湯川はキャッチ&リリース区間となっております。
エサ釣りの場合は針を飲まれることが多いので、バーブレスフックの使用をおすすめします。
なお、ビクやクーラーボックスの持ち込みは禁止となっておりますので、ご注意ください。
まとめ|奥日光湯川で釣りを楽しもう
奥日光湯川は、湯ノ湖から流れ出し、戦場ヶ原を通って竜頭ノ滝へと続く、自然豊かなトラウトフィールドです。
この川で生まれ育った美しいブルックトラウト(カワマス)を中心に、レインボートラウト(ニジマス)やホンマスなどとの出会いを楽しむことができます。
湯滝周辺の渓流らしい流れ、戦場ヶ原をゆったりと流れる区間、石楠花橋から下流の岩盤と落ち込みが続く区間など、場所によって川の表情が大きく変化することも湯川の魅力です。
フライフィッシングでは、ライズを見つけて魚を狙う繊細な釣りを楽しむことができ、ルアーフィッシングでは倒木や流れの変化、落ち込みなどを一つずつ探っていく楽しさがあります。
また、湯川の魅力は釣りだけではありません。
5月には桜やシャクナゲ、トウゴクミツバツツジ、6月にはクリンソウやズミ、ワタスゲ、7月にはホザキシモツケが咲き、9月後半には木々の葉も少しずつ色づき始めます。
季節によって変化する奥日光の自然を感じながら竿を振る時間そのものが、湯川で釣りをする大きな魅力です。
湯川はキャッチ&リリース河川です。
自然繁殖を続けるブルックトラウトをはじめとした魚たちと、この美しい自然環境をこれからも守っていくために、釣りのルールやマナーを守りながら楽しんでください。
初めて湯川を訪れる方は、この「奥日光湯川の釣り完全ガイド」を参考に、釣る区間や季節、タックルなどを決めていただければと思います。
魚を釣ることはもちろん、奥日光の自然や景色も楽しみながら、湯川ならではのトラウトフィッシングをぜひ満喫してください。
管理者 ごみよし

奥日光・湯ノ湖で20年以上釣券の販売や放流を担当。
湯川では監視員として現場に立ち、日々フィールドの状況や釣り場環境を見守っています。
過去には鬼怒川漁業協同組合理事を務め、運営側の実務にも関わってきました。
「釣る側」と「守る側」の両方を経験してきたことが、自分の釣りの軸になっています。
トラウトフィッシングを中心に、ルアー・フライ・エサ釣りまで幅広く実践。
現場で積み重ねた経験をもとに、再現性のある考え方とリアルな情報を発信しています。
このブログでは、日光エリアを中心に
・実際に釣果につながる思考法
・フィールドの生きた情報
・遠回りしないための基礎知識
を、できるだけ分かりやすくまとめています。
難しくしすぎない。
でも、本質は外さない。
それが「ごみよし」のスタイルです。